組み合わせレンズの焦点位置,倍率-01

 組み合わせレンズの幾何学的位置

レンズによる結像,焦点位置については,ここ,で説明しました.
では,複数のレンズの組み合わせの場合はどのように考えればよいのでしょう?
結構複雑な式になるのかな?と思っていましたが,東京医科歯科大学,越野 和樹先生のHP,を参考にさせていただき,比較的簡単な公式となることがわかりました.
たぶん,幾何光学では当たり前の,主点位置,というものを考えるとわかりやすそうです.

まずは以下のような光学系を考えます.

赤い光線は左からレンズに対して平行に入り,焦点距離f1のレンズで一回屈折し,さらに焦点距離f2のレンズで屈折します.
ここで,主点位置,δ1,δ2,を設定します.
これらは,2枚のレンズを仮想的に1枚と考えたときのレンズの位置を意味します.
従って,左右から見たレンズの主点位置は異なる位置となります.

次に,焦点距離が単レンズの場合に比べてどのくらい変化するかを考えていきましょう.

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